エンジニアリング情報の区分

エンジニアリング情報としては、品目情報、資源情報、手順情報、そして作業情報の4種類の情報区分が存在します。

品目情報(D1)

品目情報は、製品、部品、資材など、生産活動を通して生産または消費される品目を表す情報です。複数の品目をリストとして表現することができます。一般に、品目情報は、さまざまな条件にしたがって抽出されたリストとなっています。特定の製品ファミリのリスト、特定の仕様をもつ製品または部品などがあります。また、製品構成情報(BOM)を表現することができます。これらの情報は、おもに生産品目に関する情報として定義されています。

資源情報(D2)

資源情報は、設備、作業者、工具などの資源を表現するための情報です。種類の異なる複数の資源の集合を表現することもできます。設備には、生産のための機械のほか、運搬や保管のための機械も含まれます。資源情報は、階層構造をもち、作業場レベル、作業区(エリア)レベル、拠点レベルなどに分けることができます。これらの情報は、おもに生産資源に関する情報として定義されています。

手順情報(D3)

手順情報は、品目に対応する生産方法を設定します。また、その手順を実行するために必要となる資源の一覧である資源表や設備選択ルールなども、ここで表現することができます。資源表では、該当品目を生産するために、ボトルネックとなる資源のみをリストする場合もあります。ある品目を生産するのに必要な代替資源なども表現することができます。これらの情報は、おもにプロセスに関する情報として定義されています。

作業情報(D4)

作業情報には、生産方法に関する情報が設定されます。各作業には、詳細な作業条件や作業方法などを設定することができます。種類の異なる複数の作業の集合を表現することもできます。工程表などで表現される作業の順序情報や先行関係に関する情報もここで扱います。手順情報と異なり、ここでは、生産する品目に依存しない先行関係などが設定可能です。