生産資源(Production Capability)
生産資源は、特定の生産を実行するために必要となる再生可能な能力量(キャパシティ)を提供することができるオブジェクトです。生産に利用する機械や設備や作業者などがこれに対応します。
生産資源は、生産が行われている間のみ利用され、その間ある特定の能力量がその生産によって占有されますが、生産の完了後に能力量が解放され、再び他の生産で利用するためにもとの状態にもどるという特徴があります。
生産資源は、複数のプロセスによって利用されます。ただし、ここでは実際に生産資源が利用されている状況を表現することはできず、そのような技術的な関係があることを定義しているに過ぎません。
生産資源は、以下のように他のオブジェクトと関係しています。
関係先オブジェクト | 数 | 種別 | 説明 |
プロセス | * | 利用される | |
能力量 | * | ||
資源 | super | ||
タスク | * | ||
企業 | sub | ||
拠点 | sub | ||
作業区 | sub | ||
作業場 | sub | ||
生産要素 | sub | ||
仕入先 | 0,1 | 所有される | |
能力オーダ | * | ||
生産計画 | * | ||
能力計画 | * | ||
オプション | * |
以下の図は生産資源の基本的な構造を示しています。生産資源はプロセスによって利用されます。生産資源は、能力量をもっており、それを利用してタスクが実施されます。生産資源は、物理的な資源のサブクラスということができます。
以下の図は、生産資源の階層構造を示しています。
生産資源は、能力オーダによって要求される場合があります。
生産資源に対する計画として能力計画があります。これは、企業、拠点、作業区などのそれぞれのレベルにおいて能力計画が階層的に実施されることになります。
以下の図のように、生産資源を利用するプロセスについて、オプションが設定される場合があります。